「妹ゲーム大全」には縛りが足りない、と思う

自分の金出して買ったのだから、文句を言う資格くらいはあると、とりあえず思いたい。
個別の記事には面白いところもあるのだが、「妹」ムックとしては失敗だと思う。理由は、以下の通り。

  • 絶賛発売無期延期中(恐らく永久封印)のゲームを取り上げている。

要するに「七人の妹」のことなのだが、これを複数箇所で取り上げている。どうして、対象を発売済みゲームに絞らなかったのかという疑問は残るんだが、どちらにしても「発売されなかったゲーム」を含んでしまったことで資料としての価値は半減している。ああ、勿体ない。

  • 妹の縛りが緩すぎる。

「非親族系-単なる年下の女の子」まで分類上含めてしまっているのだが、ここまで行くと最早妹でも何でもない。
思うに、涼宮茜嬢を何としても取り上げたいという決定事項があって、そのためにここまで対象範囲を広げざるを得なかったのだろう(茜嬢自身は「作中登場人物の妹」という位置づけになるが、これを妹の範囲として含めようとすると、主人公の妹的存在を何処まで認めるかという境界線との鬩ぎ合いになり、整合性を取るためには「単なる年下の女の子」まで拡大せざるを得なくなる*1)。
つまりは、涼宮茜嬢を妹として取り上げるべきではなかった、と思う。そのほうが、「妹」の範囲についてもよほど整合性がとれたろう。
どうしても涼宮茜嬢に言及する必要があったのであれば、ムックのタイトルを「涼宮茜大全」とか「この萌えキャラがすごい!」とかにすれば良かったのだ。そうすれば、「好き好き大好きっ」の中の人も綾瀬ナズナ嬢(オレンジポケット)や巴姉(姉、ちゃんとしようよっ!)に関して思いっきり書けて幸せだっただろうに。

  • 「原色妹キャラ図鑑」の選択に納得がいかねぇ

これは完全に趣味のレベルの話。だから、個人的な意見に過ぎない。
しかしながら、涼宮茜(君が望む永遠)、イリヤ(Fate/stay night)、森青葉(それは舞い散る桜のように)、みい(ぽぽたん)、月島瑠璃子(雫)、松元千(七人の妹)を入れておきながら、
伊藤乃絵美(With You 〜見つめていたい〜)、十崎由衣(ALMA 〜ずっとそばに・・・〜)、桜塚恋(Canvas セピア色のモチーフ)、シルフィ・クラウド(Princess Holiday 〜転がるりんご亭千夜一夜〜)、仁村知佳(とらいあんぐるハート2 〜さざなみ女子寮〜)、芳乃さくら(D.C.〜ダ・カーポ〜)、魔神恵(Onlyyou リ・クルス)、飛鳥遊(V.G.NEO)、宝仙エリス(Canvas2 〜茜色のパレット〜)といった面々を外すというキャラクター選択には納得がいかない。
というわけで、個人的には妹ムックとしては納得いかなかったりしているわけだ。

*1:主人公の実妹義妹は問題ない。他人の妹がありなら、主人公の従姉妹は当然ありだよね。でも渋垣茉理嬢(はにはに)は妹属性薄いよな。じゃ、主人公を「お兄ちゃん」と呼べば妹かい?となってくると、結局「単なる年下の女の子」まで行き着いてしまう